開催から2週間経ってしまいましたね。遅筆も遅筆であります、、
それはさておき。ハコベでは2回目となる「かぐやびより」上映会は瀬谷区にある喫茶バス通りにて行いました。
やって良かったとしみじみ感じています。
初回の野外上映はやっぱり狙っていなくてもインパクトのあるハレの日だったなという感じがありますが、バス通りでの今回の上映会は後から後からじんわり来る感じです。暖かみのある場所が自然とそこに出来上がってました。小さな喫茶店で、静かな雰囲気の中に参加者同士のやり取りがさり気なく響き、哲生さんの力強くも繊細な歌と世界感、ひきこもりというテーマを場で共有しつつ映画の世界へ。
上映後は参加者同士、車座になりハコベのバジルソースを焼きたてのフランスパンでいただきながら、静寂の中、互いの緊張感を探りさぐり紐解いていく時間。パンはせっかくだったらおいしいパンを食べたいと思い、たまたま瀬谷にボンヌ・ジュルネというパン屋さんを見つけ、結果的に当日11時焼き立てのパンを仕入れることができました。ハコベのバジルソースと合わせるともう絶品。当日の心持ちとして「布団の中から畑まで」が個人的テーマだったので、何かここでつながった気がしたのでした。
上映後の語り合いにはひきこもり当事者でありつつ地域活動支援センターで職員として働いていた方、ひきこもりのサポート事業を展開する方、精神科訪問看護師、ひきこもり経験を糧に表現するシンガーソングライター、朝起きれない施設長、ひきこもりや精神疾患当事者と居場所をつくるカフェオーナー、映画監督、長らく寿で活動している作業所職員、ゆるり会の面々など本当に多様な方が集っておりました。
哲生さんも、津村監督も、音楽そのもの、映画そのものから始まる出会いと語り合いを大切にされている表現者でした。
発信する人と受け取る人という関係にとどまらず、気づけば互いが発信者になっている。
初回上映会でも焚き火をしながら語り合いましたが、このバス通りでは、みんなでゆらゆら揺れるローソクの灯りを見つめているようでもありました。
人が集い、語り合う時、その真ん中に火を灯す。あるいは、目に見えない灯火がそこに灯っている。
これこそ、人と他者が寄り合う意味なんだろうなぁ。
哲生さんがアドリブで「もし独りきりだったなら、上映会だってできやしなかった」と歌っていたところでハッとしたわけなんですが、本当にそう思います。みなさんのおかげで心の中にもみのり多い秋を迎えられました。
ご参加いただいた皆さま、協力してくれた仲間、津村監督、関わっていただいたすべての方へ感謝です。
すずき たく
もう開催から1ヶ月弱経つんですか!早い、時の流れが本当に早いです笑
鮮度が落ちないうちにすぐにすぐにと思いつつご報告が大変遅くなってしまいました。
映画「かぐやびより」の上映はかれこれ1年半くらい温めていた企画です。
きっかけは単純で、上映時期を逃してしまい自分が観れなかったからです。でも映画ってリアルタイムで触れられる機会が限られているからこそいいなと感じることも多いです。見逃してしまったけど心のどこかでずっと気になっている作品っていくつかあって、暮らしている湘南から長野県まで遠征したことも、、そうするともう、観たかったなぁというモヤモヤから会場に足を運んで作品に触れ、その余韻に浸りながら家に帰ってくるまでが自分の中でかけがえのない物語になります。
この「かぐやびより」も似たようなところがあります。公開から3年〜4年経ってしまったなぁとちょっとした勘違いをしてたんですが、実のところ昨年の公開から1年半でした。自分にとっては本作品の舞台となる「さんわーく かぐや」との出会いが3年〜4年前だったんです。今回の上映会はそこから地続きのものとして感じていたし、上映会を終えてみてまた一歩かぐやの世界観に近づけたなと思いました。多様な人が多様に過ごす居場所との出会いに始まる自分の中でのかぐや物語はこれからも続いていきそうです。
野外上映の魅力を知ったのは映画「アラヤシキの住人たち」を茅ヶ崎の里山で上映した時でした。同じくドキュメンタリー作品で、信州の山奥で自給的なコミュニティを描写する作品でしたが、写し出される映画の世界観がスクリーンの枠を超えてどこまでもどこまでも伸びていく感じがしたんです。目には見えないけど、確実にそうだったなという確信があって、この「かぐやびより」にも似通う何かを感じていました。
上映を終えてみてですが、、、野外上映、本当にやって良かった!
スクリーンの枠を超えてどこまでも伸びていく何かというのは、おそらく作品に触れた人々それぞれの心の中に伸びていくんだなぁと改めて思いました。
まるで、種まき、種おろしのようです。メジャーな興行ではなく、あくまで自主上映会を地でいく津村監督のひたむきさは手仕事にこだわるお百姓のようでもあります。「アラヤシキの住人たち」は描き方からして目と耳で感じるような作品だったと思いますが、「かぐやびより」はより日々の悩みや葛藤、あるいは大きな挫折にフォーカスして、かぐやで過ごす人たちがそれでも愉しく、豊かに日々を乗り越えていこうとする姿を描いています。だからこそ、夕暮れに染まる茜空から徐々に訪れる夕闇、肌寒さ、夜露の湿り気、焚き火の暖かさ、沿道の排気音さえ作品とともに感じながら、画的にスクリーンを超えていくだけでなく、観る人の心に沁み込んでいくような拡がり方がありました。そして、それは観た人の日々の暮らしに浸透していくものです。
ご参加いただいた皆さま、協力してくれた仲間、靖正さん、津村監督、関わっていただいたすべての方へ感謝です。
そうそう、ハコベの最年少メンバー、6歳のたっちゃんは当初、アクション映画を期待していた節もありますが、上映中じっと畑で寝そべりながら鑑賞。足踏み脱穀機のシーンで「あぁおんなじだ〜!」と唸り、上映後も「いろんな人がいた!おもしろかった!」と語っていたというのが、心の中で小さくガッツポーズをしたエピソードであります。
すずき たく
穏やかな秋晴れの中自然農マルシェが開催できました。内容は、大根葉、さつまいも、なす、ピーマン、ニラでした。この時期しか採れない、大根の間引き菜がとても美味しいです。栄養も豊富。菜飯にするのも良いですし、矢野が好きなのは、細かく刻んでごま油で炒めておかかや塩昆布、ゴマなどを入れ、ご飯の共で食べることです。洋風ですと、鷹の爪、にんにく、ベーコン、オリーブオイルでやはり刻んだ大根葉を炒めて、大根葉のペペロンチーノが美味しいです。葉っぱだけはたっぷり持っていってもらえて良かった(笑)
皆さまお世話になっています!
私たちは、特定非営利活動法人農と福祉の未来・ハコべと申します。青葉区の自然農菜園より、日頃ハコべをご支援いただいて皆様には厚く御礼申し上げます。早いもので立ち上げからまる4年が経過しました。田畑の活動も定着、拡大しており、自然農を学び自給したい、田畑で癒され心身を整えたい、とお問合せをいただくことも多くなりました。ハコべ事業においても生産・販売事業、耕作断念地の再生等、地域貢献できる活動を更に発展させていく段階に入りました。皆さまにいつものお願いです。このハコべの活動を持続的安定的にするため、また、一つの地域農家・法人を皆さまの手で支え育てていただくために新しい年度のご寄付をお願いしたく思います。ご寄付いただいた方々には、少ないですが“季節のお便り”として滋養ある自然農野菜を送らせていただきます。どうかよろしくお願い致します!
ハコベへのご寄付をぜひお願い致します!